「 道の駅 えんべつ 富士見」で絵との再会。
「 道の駅 えんべつ 富士見」
天井画を制作した、北海道 遠別町の道の駅の富士見。
今年の春にリニューアルオープンしてたのですがなかなか行けず、
先日ようやく行ってこれました。久々の絵との再会。
今回描いた4点は、
遠別町にで生きる生きもの達とここにやってくる渡り鳥たちの物語りです。
会場入り口には、絵に添えた物語りを綴ったパネルを貼って頂きました。
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––〝遠い別れ〟と書く場所、遠別。
けれど此処は、再会の為にと選ばれた場所でした。
移ろう季節と共に
越冬の為に北辺の森へやってくる者、
命をかけて海を渡ってくる者、
遠い地へと旅立ってゆく者、
この地に留まる者。
彼らが交わす別れの言葉があるとしたら。
再びこの地へ戻るという、
再会へ向けた言葉なのかもしれない。
命のやりとりでさえも
“約束”の別れの会話なのかもしれない。
生きることを全うする者同士の
命を全うするという、約束の別れの会話。
〝遠い別れ〟とはきっと、
永遠の再会の中にあるんだろう。
霞と共に現れて、
霧の中へ消えてゆく。
海に浮かぶその山は、
今日もじっと、静かにこちらを見つめている。–––
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この渡り鳥の物語で描くきっかけをくれた、
遠別町の写真家の泊さんとも絵の下で再会出来ました。
作品を描いていた時、泊さんの写真集「里山の宇宙(くうかん)」、
中でも、クマタカの眼を毎日見ていました。
渡り鳥たちが、大空を、大海原の上を、旅立ってゆく。
何日後の何時の汽車に乗って、ということではない、
その出発はどんな風に決めるんだろう。
渡りの為の風を待っているのだろうか。
正確に描かれた地図を持っているわけではないのに、
体の中にある、方位磁石と感覚と、記憶で向かってゆくのだろうか。
命がけの渡りもあるはずで、旅立つ時の
その覚悟はどんなものなのだろう。
ふわっと自分の体から意識を空に上げて、
そんなことをずっと考えしまう。
遠別町に行かれることがあったら、
道の駅で天井を見上げてみて頂けると嬉しいです^^
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