個展終了しました。

大丸藤井セントラルでの個展、終了しました。
あっという間だったような長かったような。

今回の個展は平日は在廊出来ない日もありましたが
個展を見に来てくださった皆さま本当にありがとうございました。

「神話」って言葉をタイトルに持ってきたけど、
描きたかったことは今までと同じで、表現だけが少し変わったのかなと思ってます。
〝神話〟や〝精霊〟と聞くと、遠い時代の遠い国、
自分からちょっと遠くにあるものをのような感じですが、
でも本当はすぐ隣に在るもので、すぐ隣に在る空間だと思ってます。

今回の個展で描いたのは私の神話だけど、
この土地に古くから確かに存在する精霊や生まれ育った地にいる産土神、
土地の神話、そんな切っても切れない存在の呼吸を、息を、空気を、
知らず知らずのうちに自然と吸い込んで描いてるもので、
私の神話だけど、
私だけで考えて創った神話ではないんだろうなってそんな風に思ってます。
先祖からの血が流れるこの身体も、
そこからどんどん時を遡っていき、違う国に辿り着いたのなら、
その国のその土地の神話をもこの身体には自然と流れ、吸い込んでいる、と
そんな風に思ってます。
だから奥に奥に辿って行けば、たどり着く場所は
全て同じなのかな、ってそんな風にも思います。


今回の個展は全て新しく描いた絵で、前の絵から
あえて変えようと思ったよりは、今自然と辿り着いた風景でした。
自分の神話の物語りを書くことが、
筆を持って描くことが、
自分の大事な空間で救いだと、この制作で改めて思いました。

会場で結構聞かれたのだけど、ジャンルとかには自分はこだわっていなくて、
その時に出逢った画材やこれを使おうって自分の中に
降りてきた画材を使って描いていて逆に私はそれを大事にしたいと思ってます。

自分の中に広がる風景だけど、答えを持って描いているというよりは、
絵と一緒にそれを探しに行き、待ってるという感覚で。
自分で描いてるけど、自分だけじゃないというか。
だから、はっきりではなく、
こうだと思うっていう風にしかわからないこともあるけど、

描いた風景は、
彼らは、
私の中にある深い森や深い海で、確かに生きている。そう思ってます。


これからどんな風に絵が変わっていき
絵が自分に何を教えてくれるのかな。



















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