個展制作記-3

個展制作記-3

個展に展示してる絵の一つ、こちらはまだ制作途中の段階の時に撮った写真。以前に日記で書いた、姉の出産に立ち会った時の想いを表現した絵です。
絵の名は 『未來-命産まれる時-』です。『來』と名付けた甥っ子の名の漢字が未来の来の旧字でもあり、自然とこの絵の名になりました。

自分も命の誕生という奇跡の瞬間に立ち会う事が出来て、
絵に描きたいと思ったのは命という光の誕生と共に
そこにある母親の産みの苦しみでした。

あんなにもあんなにも苦しみながら産み、産まれてきて
泣きながら抱きしめながら『がんばったねがんばったね』と赤ちゃんに声をかける姉の姿。
産んだ後も痛みで辛そうにしてるその姿にも本当に心配になるぐらいでした。
そんな母親の苦しみの中、愛されて産まれてきたことを描きたくて
生きている証でもある『血』を描きたいと想った。
それは多分、出産時にあの場で立ち合えたからこそだと思う。

出産時、必死にお姉ちゃんの手を握りしめ、それしか出来ずだったけど
お姉ちゃんにはかけがえのない素晴らしい時間と立ち会わせてくれました。

今回の展示には2種類のパネルがあります。
一つは手描きのパネル、そしてもう一つは赤いパネル。

展示会場の入って
すぐにこの絵を飾りました。それは命の誕生だから。
そして、もう見て下さった方は分かると思うのですが

最初の方の展示空間をあのような形にしたのも、
生命の誕生、子宮からの産道。そして、お宮まで参道。その道です。
光へ向かう、誕生へ向かう形を創りたい、
実はそんな意味を込めています。^^




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